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【動画あり】編集長流 仕事の流儀 - ITコンサルタントが成長し、キャリアを築き、幸福度を高めてきた哲学 –


平素は、ALT+編集部の記事をご覧いただき、ありがとうございます。本稿では、編集長が大切にしている仕事の流儀をご紹介いたします。

背景

本稿でご紹介する「仕事の流儀」は、私が日々大切にしている哲学です。これは、過去にご紹介した、ビジネススキルやテクニックにも共通する思想であり、今後も同様に、ブログや動画等でご紹介する内容に対しても通じる思想となっています。

私は、この思想を自身の哲学とし、仕事で実践してきたことで、キャリアを築き、幸福度を高めてきました。今回、本稿を通じてご縁があった皆様が、今後の人生やキャリアを考えていく上での何かのお役に立つことができたなら、これほど嬉しいことはない。そんな思いでこの文章を書いています。

2つの熟語

私が仕事で最も大切にしていること、それは、「勇気」「情熱」です。
この2つの熟語には、私が仕事をするときの哲学がギュッと凝縮して詰まっています。言葉だけを眺めると、いつかの時代のドラマで見た熱血教師がいうセリフのような語感ですが、私自身がいかに考え、世に評価され、自分のモチベーションや成長につなげてきたのかを突き詰めると、全ての行動の原点が、事実としてこの「勇気」と「情熱」に行き着いています。

なお、この「勇気」と「情熱」は、仕事に向き合う姿勢(コンピテンシー)を高めるために不可欠であり、仕事の質や、周辺からの評価を向上する観点においても、重要なキーワードになると考えています。
詳しくは、別記事『仕事を勝ち取るための履歴書と職務経歴書とは!相手を前のめりにする極意を解説』1にも解説しておりますので、ぜひご確認ください。

「勇気」とは何か

「勇気」の私流の定義は、“ためらいがちな場面で、一歩だけ踏み込もうとする一瞬の心の動き”です。仕事においては、思わずためらいたくなる瞬間があります。例えば、大勢の前で発言する。組織や契約において立場が上の人に物申す。関わると後々面倒に巻き込まれそうな話題に加わる。このように、思わず一歩引いてためらう心境になる瞬間はいろいろな場面で生じます。緊張する場面も似たような関係で、思わず“逃げ”の心理が働きがちです。私は、この場面において、あえて一歩踏み込む勇気を大切にしています。

より具体的なシーンを想定し、勇気が出ず、一歩踏み込めない(踏み込まない)ときの心の動きと、勇気を出して踏み込むときの心の動きを比較してみます:

1)新たな環境で、もしくは新たな役割で、ある仕事のメンバーに加わった場合

勇気なし編集長

“初日で不明点が多いが、さすがに全体会議では聞きにくいから様子を見よう。”

勇気あり編集長

“初日だからこそ聞ける質問がある。全体会議で質問しよう。”

2)意思決定する立場の人たちを含め、全員が忙しく目先の作業に追われている場合

勇気なし編集長

“忙しそうだし、邪魔すると悪いから、今はまだ先の話はしなくていいだろう。”

勇気あり編集長

“先の話だが、できるだけ、今、少し踏み込んで確認しておこう。”

3)相手(特に立場が上の人)の発言の意図がわからずにモヤモヤする場合

勇気なし編集長

“相手がこういっているし聞きにくいから、一旦持ち帰って内部で議論しよう。”

勇気あり編集長

“意図がわからないのは危険だから、聞きにくいけど、この場で聞いておこう。”

自分に勇気が出なかったときを省みると、自分に溜まる大きなストレス、何度する不毛なやりとり、周りから低い評価(むしろ評価の対象外)、そういった結果を招き、結局自分にとって不利なことが非常に多いです。

逆に、勇気を出せたと胸を張れるケースでは、自分の心が晴れたり、先に突っ込んでおいたことで周りや組織を助けたり、といった良い結果になることがほとんどでした。そして何よりも、自分の存在を早く認知してもらうことにつながりました。

ただし、言い方は細心の注意を払います。しゃしゃり出たり、批判的な言動をしたりする、いわゆる「土足で相手の敷居を跨ぐこと」は極力控え、純粋に、「知りたい、確認したい」という気持ちを前面に出します。前面に出すというよりも、本気で知りたいと思って質問する、というほうが適切かもしれません。存在感を出そうと、土足で踏み込む人は何人も見てきましたが、土足は不快感をあおります。履物をきちんと脱ぎ、揃えて礼儀を示し、相手を敬い、丁寧に踏み込む意識を持てば、よほどのこと(例えば、明らかに目の前で争いごとが起こっているときなど)でもない限り、関係ない人間はしゃべるな、という空気にはなりません。むしろ歓迎されます。会議に呼ばれているのだから、そもそも関係ない人間ではないのです。逆の立場で、新しく加わったメンバーが会議で発言しているのを聞くと、妙にホッコリするときがあります。

勇気のある行動は、周りの心を動かすことができる。その結果、自分を適正な状態に保つことができる。そう信じて自分の流儀としています。

「情熱」とは何か

「情熱」の私流の定義は、“自分のことと捉えて、本気を出す姿勢”です。仕事をしていると、つい表面的な対応で終わらせてしまいたくなる場面に出会います。もちろん、全部のことに100%全力投球してしまうと、身体が持ちませんし、時間もありませんので工夫は必要です。
ただいずれの場合であっても、上の「勇気」で触れた「踏み込み」の精神が重要であり、行動指針を次のように設定しています。

情熱を注ぐための5つの行動指針

1)仕事は最後まで全うする

自分が果たすべきミッションを認識し、最後までやり抜く。指示を出す側であっても、最後まで付き合うことです。

2)正しい振る舞いは何かを常に考える

自分が仕事をしていて、正義感や道徳心を揺さぶる疑問がわいたときの指針です。決して自分の考えを押し付けることを言いたいのではなく、仕事の成果を通じて全体がハッピーになる方向を考え、行動することです。時には議論を通じて、勇気を出して自分の考える方向性を語ることも必要です。

3)将来の結果を隅々まで想像する

自分が関わっている仕事や、1つの作業の結果がもたらす影響を、細かく想像する姿勢です。将来がより良い方向へ傾くように深く考え、その結果、悪い将来が見えるのであれば、先に手を打つことにもつながります。

4)相手に対して興味を持つ

仕事には「相手」がいます。相手とは、もちろんお客様も含まれ、仕事仲間も、上司も、部下も、外部の協力者も、全員含みます。濃淡はあるにせよ、相手に興味を持って接することが大事であると考えています。その理由は、名前や役職はもちろんのこと、相手が置かれた環境を想像して、今のこのタイミングでの心理状態まで推しはかることができれば、共感を得ながら物事を前進させることができると考えているからです。人材を育成する仕事であれば、相手に関心を持ち、本当の成長を願う気持ちがなければ、的確な助言などできません。
また、「相手」には、仕事の対象も含まれることを忘れてはいけません。自分がITコンサルタントとして入った仕事であれば、ITが仕事の対象です。よって、ITにも絶えず興味を持ち、最新の動向やトレンドについても追随する精神が当然のごとく必要と考えています。

5)物事は計画通りに進まない前提で考える

現実的に、「きれいな仕事」は無いといっても過言ではありません。どの現場の仕事でも、思い描いた通りには進まないものです。どんなに完璧な計画でも、修正が必要な場面はやってきます。計画通りに進まない前提で計画を組んでおく。そのためには、周りの環境や人間関係を含め、今の状態を本気で想像する精神がなければ描き切ることはできません。
かつては、かっこよく仕事をしたい自分がいました。自分にとってそのかっこよさとは、スマートさでした。当時の自分には、周りの「できる人」は、きれいに、エレガントな仕事をしているように見えていました。しかし現実は違いました。できる人は、自分の何倍も考えています。ぼーっとしている時間も実は、頭の中がくるくる回っています。人間の脳は、全体の容量の数%しか使っていないといいますが、おそらく、本当の超一流は、平均+1%は使っているのだろうと想像しながら生活しています。自分はまだまだ、平均+0.5%にも満たないのだろうと考えながら。そして、情熱を傾け、本気で考える時間を確保するために、ルーチンワークをどうにかして効率化したいなと毎日考えながら。

適当に済ませたことは、適当な対価しか生みません。自分が不義理を働けば、不義理となって自分の身に返ってきます。逆に、本気で考えて働きかけたことは、いつの日か、その情熱を傾けた分だけ、自分の身に返ってきます。そう信じて、今後も情熱を傾け、仕事に取り組んでいきたいと考えています。

「勇気」と「情熱」。
僭越ながら、この2つの熟語を哲学とした私自身の仕事の流儀をご紹介させていただきました。今後も、皆様に、何か1つでもヒントになるような発信を考え続けていきたいと思います。

今後とも、ALT+編集部をよろしくお願いいたします。

↓↓概要動画です。

YouTubeチャンネル:ALT plus 編集部|編集長流 仕事の流儀

*冒頭のイメージ画像:グラフィックデザインツール「canva」にて作成


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