キャリア・コーチング・アドバイザー | ALT+編集部


【動画あり】新しい職場環境で輝くために – 今から始める仕事の心構え:新卒、新任、外国人の方々は必見-


1.はじめに – 新しい環境で働くことへの期待と不安

新しい環境で働くことには、大きな期待とともに不安がつきものです。新しい人々や文化、異なる仕事の進め方に触れる中で、多くの人は「うまくやれるだろうか?」という不安や、「自分の力を試してみたい」という期待を抱きます。この複雑な感情は、誰もが感じる自然なものであり、仕事を始めるうえで避けられないものです。

本稿では、そんな「新しい環境で働く」ための心構えについてお伝えします。
ALT+編集長の私は、新卒入社、転職、組織の責任者としての人材登用(日本人、外国人)、人材育成などを経験してきました。また、コンサルタントとして、実にさまざまなプロジェクトの環境に飛び込んできました。その経験を踏まえ、新しい環境で自分を輝かせ、成長し、成果を上げるためには、どのような心構えが必要なのかについて説明したいと思います。

新しい環境でのスタートは大きな挑戦ですが、受け入れる側の心理を理解し、しっかりとした心構えを持つことで、不安が期待に変わり、成果を出せる自分へと成長できるでしょう。

本稿の内容が、新しい環境で働くにあたって直面すると予想される多くの壁を越えるために、ポジティブな心構えを持ち、新たな一歩へのヒントとなれば幸いです。

2: 新しい人材を迎え入れる側の心理

まず、大前提として、新しい人材を迎え入れる立場の心理を理解しておくことが重要です。人材を迎え入れる側も同様に、期待と不安を持っています。

新しい人の「適性」…我々にマッチしてくれるか?

迎え入れる側
Aさん

今度入ってくる人はどんな人だろう…

迎え入れる側
Bさん

チームにうまく溶け込めるかな…

迎え入れる側
Cさん

我々の仕事を覚えて活躍してくれるかな…

迎え入れる立場の「態勢」…自分たちは準備OKか?

迎え入れる側
リーダーXさん

チームの受け入れ準備はバッチリできているかな…

迎え入れる側
Dさん

不安を与えずに迎え入れられるかな…

相手も期待と不安を持っています。
何よりもまず、相手の思いに、きちんと応えていく意識がとても大切であると思います。

3.「前向きに受け入れる」心構え

新しい環境に飛び込むと、今まで経験したことのない文化や価値観や、仕事の進め方に直面することがあります。そんなとき、まず大切なのは「前向きに受け入れる」心構えです。変化や新しい経験に対してオープンな姿勢でいることで、思いもよらない学びや成長のチャンスが生まれます。

前向きに受け入れると言葉で言うのは簡単ですが、性格的な面や、現実の職場環境の面でも難しい場合があるでしょう。そんなときの編集長流のやり方は、「自分を分かりやすくする」姿勢を意識することです。“分かりやすくする”とは、自分の殻に閉じこもらずに、外の眼から見た自分と、心の中にある自分との距離を縮めることを指しています。

その目的は、何よりもまず、「自分」という人間をよく知ってもらうためです。こちらから周りの環境に心を開き、自分が楽しいとき、不安なとき、わからないとき、など、そうした気持ちを積極的に表現して、周りにいる人たちに伝えようとする姿勢です。得意なことも、苦手なことも、自分がいる場面に応じて正直に打ち明けると良いでしょう。表情でも、言葉でも、自分の得意な方法を使えばよく、やってみる価値はあると思っています。

どんなに不慣れな環境であっても、そこには自分にとって役立つ知識やスキルが必ず存在します。新しい環境を受け入れ、ポジティブに取り組むことで、周囲からの信頼も得られ、スムーズに仕事を進めることができます。これにより、自分の成長を実感する瞬間が増えていくでしょう。

4「失敗を恐れない」心構え

初めての環境では、失敗をすることもあるでしょう。しかし、失敗を恐れず挑戦する姿勢が、自分の長所を活かし、自分をアップデートし、仕事で通用するレベルまで成長するために不可欠です。新しいことを学ぶ過程での失敗は、後に大きな経験と知恵となります。失敗によって、自分の課題や改善点と真摯に向きあう。こうした「失敗を恐れない」姿勢を心がけることが重要です。

ただし、この失敗を恐れない心構えには、勘違いしてはいけない重要な点があります。
仕事は、報酬を得るために会社等を通じて社会に貢献する活動ですので、社会に対する責任が伴います。自分が会社の経営者である場合を除いて、自分が雇用される側である場合の仕事においては、最終的にその仕事を失敗してもいいと判断するのは会社であり、雇用者である自分ではありません

雇用者と被雇用者の関係。最終的な仕事への責任は雇用者が負う。被雇用者が失敗を恐れすぎることなく、パフォーマンスを発揮することで成果を出すことに集中できる関係が築ければ良好。
図:雇用者と被雇用者|ALT+編集部

「失敗を恐れない」とは、「失敗を恐れすぎる必要はない」という解釈です。萎縮しすぎず、本来持っているパフォーマンスをしっかり出すことが目的であることを忘れないことが重要です。

そのためには、職場できちんとコミュニケーションをとり、新しい仕事を覚え、成長するためのチャレンジであることを、責任ある立場の方と理解しあえる関係を築くことが先決です。コツコツと、失敗を恐れない勇気を持って、外の世界へ一歩ずつ踏み出していきましょう。

5.「相手を尊重し、相手から学ぶ」心構え

仕事を円滑に進めるためには、知識や経験が必要です。新しい職場では、同僚や上司から指導やアドバイスを受けることがあるでしょう。このときに重要なことは、より多くの成長の材料を得るために、相手を尊重し、耳を傾けることです。特に日本の職場では、礼儀や敬意も重視されるため、この相手を尊重し、学ぶ姿勢は、信頼関係を築くために欠かせない要素となります。

相手の意見に耳を傾け、フィードバックを真摯に受け入れることで、自分のスキルも磨かれ、成長の機会が増えます。また、相手から学ぶことで自分の視野も広がり、新しいアイデアや方法に気づくことができるでしょう。

ただし、1つ注意すべき点があります。
わからないから1から10まで何でも聞けば良い、という姿勢は、改めなければいけません。義務教育を受けている学生と、社会に出て生計を立てる自分とは立場が違います。自分自身が成長して、多くの報酬を得るためには、自分で情報を取りにいき、考える姿勢が大事です。新しく飛び込む仕事が属する業界の知識や、仕事の基本など、事前に調べられることはどんどん調べて、頭の中に質問ができる土台をなるべく作っておきましょう。それでもわからないときに質問するサイクルを確立することが大切です。相手を知ることは、相手を尊重するために必要な条件ともいえます。

そして、どれだけ優秀な人であっても、仕事は決して一人ではできない、ということを改めて認識しましょう。どれだけ過去に勉強して、立派な学歴を持っている人であっても、熟練した経験者であっても同様に、それと、環境になじむこととは関係ありません。今までの自分に自信を持ち、それを周りに認めてもらって気持ちよく働きたいのであれば、相手を知る努力をし、周囲に心を開き、耳を傾け、フィードバックを真摯に受けること。そこに自分を集中していく。それくらいの心構えがちょうど良いと思います。

6: おわりに – 今からできる「心構え」を実践に移す

新しい環境でのスタートには、確かに不安がつきものです。しかし、ここで紹介したような「前向きに受け入れる」「失敗を恐れない」「相手を尊重し、相手から学ぶ」といった心構えを持つことで、不慣れな環境でも成果を出し、成長する自分に近づくことができます。

今日からできる小さな一歩として、新しい仕事がまだ始まっていないならば、まずはその仕事に対する知識で不完全な箇所を補うことから始めましょう。そして、想像力を豊かに持ちながら、自分を知ってもらうために何ができるかを考えると良いと思います。
すでに新しい仕事が始まっているならば、自分の役割を改めて理解し、心を開いて、周囲と積極的にコミュニケーションを取ってみましょう。そして、日々の目標を設定し、小さな成功体験を積み重ねることで、自信と実績を築いていきましょう。

新しい環境で輝くために、このブログが一つでも皆様のヒントになれば幸いです。

今後とも、ALT+編集部をよろしくお願いいたします。

↓概要動画です。

YouTubeチャンネル:ALT plus 編集部|新しい職場環境で輝くために – 今から始める仕事の心構え –

*冒頭のイメージ:Canvaにて作成(gyro | Getty Images)


執筆者

PAGE TOP