キャリア・コーチング・アドバイザー | ALT+編集部


ITコンサルタントの人生録


私はいま、ALT+編集長として、充実した毎日を送っています。50歳を目前に独立を果たし、経済的・精神的な自由を得たことで、堂々と自分の人生を楽しんでいます。ここまでの道のりは順調ではなく、学生時代から多くの苦難にぶつかりました。その過程で得たものも多く、失ったものもありますが、今が充実していることに満足しています。特に、成長のきっかけとなったのは、さまざまな苦しさを乗り越えた経験です。家族や友人、仕事仲間の支えもあって、今の自分があります。過去の苦労は今や美しい思い出となり、自分の糧となっています。以降、過去の自分に語りかけるつもりで、自分の人生を振り返ってみたいと思います。

1. ミスター・ストイックな青年期

私は神奈川県の自然豊かなところに、兄2人を持つ三男坊として生まれました。幼少期は、山や川で野生児のように遊び、カブトムシやクワガタを捕まえるのが日常でした。父や兄から自然の遊び方やガンダムなどの流行を学び、また、さまざまな本にも囲まれた環境で育ちました。小学生時代、活字や数字に対して抵抗はなく、自然科学や手先の器用さに自信を持っていました。しかし、計画的な勉強は苦手で、成績も科目によってばらつきがありました。それでも、自然体でのびのびと過ごした日々は、今でも良い思い出です。

中学生時代、私は「いじめ」をきっかけに自分を変えたいと強く思い、筋トレや格闘技、お笑い番組に夢中になりながら、自信をつけていきました。公立中学に進学し、バレーボール部に入部。部活をしながら、学習塾に通い詰め、厳しい指導を受け、勉強に励みました。「1位になる」という目標を掲げ、勉強や部活をストイックに両立させました。特に中学3年生で学年1位を獲得し、ほぼ満点に近い成績を達成したことは、過去にいじめられた自分との決別を果たしたという自信にもつながりました。

高校では「上には上がいる」ことを実感しましたが、地道な努力を続け、一浪の末に建築学科へ進学。今、振り返ればがむしゃらに勉強してきた学生時代でしたが、その道中は、戦略的に自分ならではの計画を立てて、努力を重ねてきたと思います。その姿勢は、今の自分の強みに通じていると感じています。

2. 学び続けた20代、経験を積み重ねた30代

大学では建築を専攻し、デザインを学びました。ハードな課題が課され、自分なりに自信のあるデザインを取り入れて作品を提出しましたが、その教授の好みで評価する世界にどこか違和感を感じ、建築学の中でも意匠のデザイン志向から、「環境工学」に進路をずらしました。光や音、熱など、快適な空間作りに関する学問です。その研究に取り組み、大学院に進学。しかし、若気の至りとともに燃え尽きて、学び続けることに対する抵抗が生じた時期もありましたが、今となっては青春の良き思い出です。その後、就職活動を機に、「建築 × IT」の発想で、CADやCGの世界に進むことを決めました。今振り返ると、辛かった経験も多くの学びも、すべてが今のITコンサルタントの自分につながっており、すべてが役立っていると感じています。建築とITには意外にも共通点が多く、努力は身を結ぶものなのだと実感しています。

私は新卒でCADを扱う会社に入社し、技術系社員として配属されました。先輩から「自分の存在を覚えてもらうこと」を意識するようアドバイスされ、挨拶や早朝出社、積極的な質問などを通じて社内で認知されるよう努力しました。特に、建築用ソフトウェアの扱いに注力し、クライアント提案や技術的なサポートに従事しながら、一定の評価を得ることができました。また、広範な業務に挑戦し、貪欲に経験を積むことで、徐々に信頼を築きました。雑用から大規模なプロジェクトまで、さまざまな業務をこなす中で、自己成長を実感する一方で、困難も経験しましたが、それらも時間が経つと良い思い出となりました。現代では情報の流れが速く、戦略的に物事を考える力が重要です。「いまの自分にしかできないこと」を考え、自分らしく動くことが、将来の自分を形成する大切な要素になると信じています。

30代に入り、クライアントの要求が高度化し、ソフトウェア提供だけでなく、解決策(ソリューション)を提案する必要性を感じました。最初のプロジェクト経験を成功させた後、さらなる成長を求めてコンサルティング業界へ転じ、最初は不動産業界のシステム設計に携わりました。コンサルタントとして、PMO業務やプロジェクト管理の基礎を徹底的に学び、多数のプロジェクトに関わる中で、自分のスキルを磨きました。踏み込みとフィードバックのサイクルを意識し、積極的な行動と他者からの評価を通じて成長し、最終的にリーダー職まで経験しました。自ら前に出て環境を活かすことが、技術スキルを磨く鍵であると学びました。

3. キャリアの集大成としての40代

40代になると、クライアント支援に加えて組織の運営や営業の責任が増え、多忙な日々を過ごすようになりました。クライアントの他に、自社の業務を抱え、社外にも社内にも「お客様」がいるような状態で、次第に我を忘れ、仕事をこなすだけの日々もありました。タイムマネジメントを覚え、ある程度落ち着いてきたタイミングで、さらなるステップアップのために、複数の会社を転職。

さまざまなドラマがありましたが、プロジェクトマネージャーや事業会社のマネージャーとして様々な役割を経験し、コンサルタントとしての立ち振る舞いや自信を得て、会社組織から離れて独立を決意。現在に至ります。

キャリアを積む中で、多くの人に支えられ、アドバイスをいただき、反省してきました。このブログでは、そうして気づいたトピックについて、編集長流の考え方をご紹介していく所存です。

またいつの日かアップデートした第2、第3の人生録をみなさまにご報告したいと思います。

今後とも、ALT+編集部を宜しくお願い致します。

*同記事は、2024年10月にメディアプラットフォーム「note」から移管した内容をもとに一部内容を編集したものです
*冒頭のイメージ画像:グラフィックデザインツール「canva」にて作成


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